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愛されたい。癒やされたい。依存されたい。

無気力。すべての力が抜けてった気がする。
やけに涙が出た。
何か生きているのか死んでいるのか
わからないような感覚を味わった。
いつか愛される気がしていた。
いつか癒やされる気がしていた。
いつか依存される気がしていた。
でも実際、そんなことは決してない。
この世のすべてが敵のように思えてきた。
これだから男は嫌いだ。
男は常に自分から幸せを奪っていく。
好きな人がいても、
それがたとえ少しの期間でも、
好き、と言ってくれたとしても、
結局はまた元の誰かに戻っていく。
僕はつまらない日常の埋め合わせのためにいるんじゃない。
フラれかけてる恋人の代用でもない。
愛されたい。癒やされたい。依存されたい。
もう何もかもが敵に思える。
充実者たちの笑い声。
くだらなく笑う奴についていく女達。
もう何もかもが敵に思えてきた。
そうだ、男が全員居なければ…。
全員、居なくしてしまえばいい。
そうすれば、僕の元に女の人が来る。
と、僕が言ってみたところで、
糞野郎は今日も明日もその辺にいる。

男は嫌いだ。
でも女の人は来ない。
男を避け、女は来ない。
勿論、その中間だって来ない。
結果、どういうことか。
いつも僕は独りだっていうことだ。
充実者たちの批判。抑圧。
何もかもを壊したい。
すべてを破壊して。
すべての男を消し去って。
部屋に女の子をたくさん連れてきて。
安らかに眠りたい。
でもそれとはかけ離れた日常。
無駄な正義感。
社会嫌い。文化嫌い。
趣味なんて何もない。
あるのは、憎しみを語る事。
それだけだ。
どんな奴も好きにならない。
どんな奴にも指図されない。
どんな奴の批判も真に受けない。
どんな奴の干渉も逃げ切れば良い。
でももう、そんなのはたくさんだ。
愛されたい。癒やされたい。依存されたい。
単純にもう寂しい。
綺麗事なんて聞き飽きた。
もう誰だっていい。
日本語さえ話せれば人間でなくてもいい。
ずっとそばにいて、
好きだと言ってくれる存在がいてほしい。
もうたくさんだ。
何もかもが魅力的で、
誰に対しても優しくて、
何だって出来るような、
完璧な可愛い女の子でなくたっていい。
どうせ、愛されることはない。
届かない愛ほど、辛いものはない。
もう、たくさんだ。
どんな奴だって良い。
愛されたい。
癒やされたい。
依存されたい。
寂しい。もうたくさんだ。