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子供と家族の関係性について

 子供は親によって強制的にこの世に誕生させられる存在であり、どの親に、いつの時代に生まれるかを選ぶことができない。そして「家族」だとして、生まれたときからその親や親族と共に居住することを強制される。
 親と子の絆というと肯定的に捉えられがちであるが、あくまでそれは強制されたものである。その上、どんな子供も、親にとって都合の良いように教育され、言うならば「奴隷」として育っていく。かと言って、生きていくためには基本的にそれ以外の道は残されていない。
 こうした事情であるにも関わらず、いつしか子供は奴隷であったことを忘れ、親の要求する「親孝行」の要求を平然と受け入れる。そして、いずれは自らも家族を形成し、子供に同様のことを要求するようになるわけである。