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高所得者のロックや反骨に騙され続ける低所得者の大衆

 多くの人に愛され売れている高所得者集団のロックバンドが、ロックや反骨精神を主張し、それに対して、ワーキングプアなどの低所得者集団や、普段やりたくない仕事をして常にストレスを溜め込んでいる会社の奴隷集団が感動する。こういった滑稽な現象が起こり続けている。

 資本主義社会においては、ほとんどの物事はカネで解決する。そして、カネを持っているということは必然的にそれだけの権力を持っているということにもなってくる。そうした事情があるのだから、カネのある奴がロックでも反骨でもないことは明白である。

 ロックバンドというものは、所詮「反骨精神という商品を売りにした商売」でしかない。売れている「ロックバンド」というのは、いくら表面的には尖っていても、安全に安定的に、大衆が消費して満足するであろう「反骨精神」を供給しているだけのことである。

 しかし、大衆はなかなかそれに気づけない。その偽物の反骨精神に騙され、もっとラディカルなロックや反骨を妄想し、錯覚する。さらには、それに元気づけられたとして、彼らのビジネスに協力することを喜びさえする人も少なくないのである。