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馴れ合いたいコスプレイヤーによる、目立ちたいコスプレイヤーへの非難について

 コスプレを通して同じ作品が好きな人と交流を深めたいという意見を持っている、要するに「馴れ合いたい」と考えるコスプレイヤーが、「目立ちたい・有名になりたい」と考えるコスプレイヤーを非難する場面をよく見かける。
 しかしながら、「馴れ合う」ことを正当化でき、「目立つ・有名になる」ことは非難できる根拠は一切ない。コスプレという行為には明確な「ルール」はなく、個々人が曖昧な形で理解しているだけである。彼らの場合にはそれを他のコスプレイヤーにも押し付けたいというだけのことである。
 そのため、彼らの非難というのは、「キャラクター愛が無い」という非難と同様に、単純に自分がそのコスプレイヤーを「気に入らない」というだけのことである。曖昧な表現で誤魔化して非難し、自らの主張に正当性があるように思わせたいだけであろう。しかも、自分の名前を出してそのような主張をしている人の中に、それが共感を得た結果として「目立ちたい・有名になりたい」と考えていないコスプレイヤーはどれだけいるのであろうか。
 また、そもそも「馴れ合う」ことと「目立つ・有名になる」こととの間には、せいぜい規模の違いくらいしかない。全く誰にも注目してもらえなければ「馴れ合う」ことすら出来ないのであって、結局のところ、少人数の同士で集まって楽しみたいということと、大人数のファンに囲まれて楽しみたいということの違いでしかない。にも関わらず彼らは、「同士」のコミュニティは擁護しながらも、「ファン」を獲得しようとするコスプレイヤーは悪者扱いしようとするわけである。