いつもの道を歩く途中に
いくつもの日々を思い出す
憎い奴がいたな
少しだけ心交わした奴もいたな
今も好きな人もいたな
幸せのつかみ方を
知らないまま大人になる
その途中の今を思えば
涙が流れる
あの時の悲しみを
あの時の喜びを
あの時の愛しさを
思い出と言えたなら
今あるのが幸せと
苦しまない日々だからと
誰にでも言うことが
できただろう
殴られ蹴られた日々を
物を盗まれた日々を
靴にバッタ入れられた日々を
ひそかに愛しさ抱えたまま
逃げ切れた今はもう
愛しさの先にあるのは
ああ
空を見上げた日々と同じ
届かぬ想い