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自分と似たような立場の人の出世だけに嫉妬する人達について

自分と似たような立場の人がほんの少し出世するのは許せないが、雲の上のような存在の人がいくら裕福な生活をしていたところで、それについては全く気にしないような人達がいる。
例えば、自分よりほんの少しだけ年収の高い会社員には激しく嫉妬して憎む一方で、圧倒的に年収の高い芸能人のことは大好きであり、貢ぐことさえも厭わないという人達などがそうである。年収を考えれば、どちらにより嫉妬するべきかは明白である。
しかも、芸能活動などのような華やかな世界ではなく、普通の会社員として出世するためには、多くの場合において、全く面白みのない地道な努力が必要である。その上、出世と言っても、芸能人ほどの見返りはない。ほんの少し年収が上がるだけのことである。
にも関わらず、彼らには想像力が欠如しており、そうした事情を全く考慮しない。実に狭い世界で生きており、木を見て森を見ることができない。言うならば、奴隷に嫉妬する奴隷である。