あれはまだ僕が中学生だった頃
いじめられて何もかもが嫌だった頃
人のぬくもりを感じたかった
ただ感じられたのはそんなもんじゃなく
殴られ蹴られた痛みだけだった
生きる支えになっていたのは
ただあの人への片想いだった
炎は夜を照らす
周りの人達が僕を避ける中
あの人はなぜか避けようとしない
僕は勇気を出して手を触れた
今でもその時を思い出す
人と会うこともなく
この部屋から出ずにそろそろ
1年が経つけど
今でもその時の思い出が
生と向き合うことの
ただひとつの理由
僕はあの人を想う
美しいすべてを
そして僕の手は股間に伸びる
また今日も夢を見る
生を感じている
ただあなたを想う