普段は愛国心を主張することのない若者達が、サッカーワールドカップ(W杯)が始まった途端に、日本代表のユニフォームを着ながら「ニッポン!」と叫んで公道を練り歩く。国旗を振ったり、顔に日の丸のペイントをする人までもいる。突如として「ナショナリズム」全開になるのである。
しかし、所詮はスポーツの大会である。相当なサッカーファンでない限り、彼らの普段の生活にはほとんど関係のないことであるし、ましてや国の威信などとは無縁のものであろう。しかも、普段彼らは日本人の同僚や上司などの悪口を言っているではないか。当然のことであるが、日本で生活する以上、直接的な敵は多くの場合において同じ日本人である。日本人だからと言って、全員仲間だとは到底言えない。
それにも関わらず、この時期に盛り上がっている彼らは、全くもって単純なバカである。騒ぎ回ってお金の無駄遣いをするばかりである。挙句の果てには、男性サポーターが女性にセクハラをするという事件までも多発する。こうしたバカ共がこの時とばかりに騒ぐ状況というのは、実に気味の悪いものである。