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家と外

今日も家から見えるのは壁ばかり
空を見せてくれる場所は家にはなく
田舎が持つ幻想である大自然はなく
ただ人のいるかいないかわからない家がぽつりと並ぶ
数か月か知らないがそれくらい久々に外に出ても
ただあるのは殺風景という言葉の似合う景色だけ
俺は今日も家からまた外を見ると
本当は見たいはずの空も見ることはできなかった
もはや家にいることが常識になったし
友達がいないのも常識になってしまったんだ
いったい俺はどうしたらこの孤独から逃れられるだろう
母は常に過去を話し 父を憎み 体調不良を訴えるなか
俺はそんな中母のみを友として
母に頼りっきりであることに責任も感じた
そんな日々を暮らす中で俺は常に
体調不良と世界の理不尽さだけを叫び続け
人間を恨み なぜ生きるのかを問い続けて
ただこの土地を恨みそして世界を恨み続けた
過去を振り返れば何もかもが憎しみに満ちているけれど
話す友達を持たない俺は常に過去の憎しみに対面した
そんな日々が続いて俺は狂っていったんだ