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大きな仮説の提示を拒絶する人達について

 大きな仮説を提示する人を拒絶する人は少なくない。彼らは既存の大きな仮説に照らし合わせた上で、それが正しいか間違いかを判断することしかできず、新たに大きな仮説を提示しても、全く受け付ける気がないようである。
 しかしながら、自らが信じている既存の大きな仮説にしても、様々な場面において拒絶されてきたわけである。決して初めから確固たる地位を獲得していたわけではない。そうした事情を踏まえれば、せめて肯定的に捉えてもよさそうなものである。
 にも関わらず、そうした事情を知らないか、知っていても無視をするわけである。そして、既存の大きな仮説を前提とした細かい仕事や研究をする人ばかりを評価し、新たに大きな仮説を提示する人に対しては、あまり知りもせずに否定したり、瑣末なことにこだわって揚げ足を取るばかりである。