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「それは主観だ」という批判について

 「それは主観だ」という批判があるが、これはまず、「主観」「客観」と区別しながらも、それらがどこで線引きされているのか一切説明されていないため、全くもって判断のしようがない。しかも、誰もが同じ考えを持つわけではなく、ものの見方、捉え方が異なる以上は、「客観」と言いながらもそこには「主観」が入り込まざるを得ないのであり、結局のところ、どの程度「主観」「客観」であるかという「度合い」の問題でしかない。そのため「それは主観だ」というのは、「主観っぽい」という印象を受けただけ、つまり「感想」でしかないのであり、おそらくはそれ自体が彼らの言う「主観」であろう。

 そしてそもそも、「主観」であることを根拠として「間違い」を指摘できるわけではない。相手の主張を批判しようとするならば、その主張におけるどの部分が間違っているのかを引用し、それについて間違いを指摘する必要があるのであって、当然のことながら「主観」だから「間違い」だということにはならない。彼らは勝手に「主観」は必ず「間違い」だという前提を採用してしまっているのである。