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親について

子供を誕生させるのは親の自己満足

親が子供を誕生させる理由は、自己満足のためである以外にあり得ない。なぜなら、子供が自ら誕生するかどうかを選ぶことは出来ず、親によって強制的に誕生させられるという以外にあり得ないからである。精子と卵の結合がなければ誕生しないわけであるが、それは親によって行われる。こうした事情がある限り、子供のために子供を誕生させるといった言説は全て詭弁なのである。

教育という行為の深刻さ

子供は一人の人間である。親というのは、その子供を誕生させただけである。そのため、子供は親の所有物ではないことは勿論のこと、親による教育は、その子供を自分の理想的な奴隷にしようとする行為に他ならない。しかし、全く何の教育もされないとすれば、社会に出て他の人間と共生することが難しくなる。このように、親を選ぶことが出来ないにも関わらず、その親のもとで教育されて育たなければならないという事情がある。

子供の責任は親の責任

あらゆる子供の行為の責任は親にあると言うことが出来る。なぜなら、親が誕生させなければ子供は誕生しないのであるし、その子供が誕生しないならば、その子供がその行為をすることもまた起こりえないからである。それでは、その親が誕生したのもその親の親であるというように、次々と遡っていく必要があるのではないかという考えも出てくるだろう。確かにそうした視点で考えることも出来る。しかし、それは親がそのまた親に対して問う類のものであり、子供の誕生に関しては、その子供の直接的な親にあると考えることによって、直接的に繋がりあう責任の所在が明確になる。

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